専門の勉強を続けていると、知識や技術は向上する。そのなかで次第に溜まっていく澱のようなものに気づくことがあり、これでよいのかと振り返る。とくに「あたりまえのこと」は怖い。60歳にして遭遇した新しい学びの場「工芸デザインコース」、そこではそれまで考え続けてきたことが整理され、あるまとまりをもって新たな形に変わっていくのを感じている。思えば昔から枠にすっぽり収まることを避けてきた。面白いものは端っこにある気がしていたから。今回の展覧会のキーワードになった「エコトーン」は学生が見つけてきた言葉である。私が歓喜しただけでなく、時代の感触をもズバリ言い当てているように思う。エコトーンとは、生態学用語で、水と陸、森と草原のように連続的に変化する境界領域を指す。工芸・デザイン・アート・プロダクト等々・・・・従来の枠組みに合わせて作るのが「あたりまえ」のことだとするなら、そのあたりまえはつまらない。エコトーンは越境する者が味わえる豊穣のエリアである。ただし越境の意味はもとの居場所があることが前提ではあるが。
専門の勉強を続けていると、知識や技術は向上する。そのなかで次第に溜まっていく澱のようなものに気づくことがあり、これでよいのかと振り返る。とくに「あたりまえのこと」は怖い。60歳にして遭遇した新しい学びの場「工芸デザインコース」、そこではそれまで考え続けてきたことが整理され、あるまとまりをもって新たな形に変わっていくのを感じている。思えば昔から枠にすっぽり収まることを避けてきた。面白いものは端っこにある気がしていたから。今回の展覧会のキーワードになった「エコトーン」は学生が見つけてきた言葉である。私が歓喜しただけでなく、時代の感触をもズバリ言い当てているように思う。エコトーンとは、生態学用語で、水と陸、森と草原のように連続的に変化する境界領域を指す。工芸・デザイン・アート・プロダクト等々・・・・従来の枠組みに合わせて作るのが「あたりまえ」のことだとするなら、そのあたりまえはつまらない。エコトーンは越境する者が味わえる豊穣のエリアである。ただし越境の意味はもとの居場所があることが前提ではあるが。